ネライX MH-210 実釣インプレッション

東京湾や相模湾を中心に、船釣りするなら持っておきたい万能竿。ビシを使ったアジ釣りや、コマセ真鯛など「しゃくる釣り」にはやや長くて同調子寄りの竿が必要です。
一方タチウオやスミイカ、タコ等の操作性を重視する釣りには短い竿が向いていると考えています。(人により好みは別れるところですが)
ダイワの船竿、ネライX(ネライエックス)はどちらかというと前者で、長さがある同調子(7/3調子)タイプの竿になります。
この記事では、ネライXを購入して実釣で感じたインプレッションをお伝えします。結論から言いますと、1万円台中盤という価格でこのレベルの竿はかなりのお買い得ですよ!
購入した番手は定番ど真ん中のモデル
私事ですが最近転職をしました。新しい職場では釣り好きが多く、特に東京湾&相模湾の船釣りを中心に頻繁に釣行しているとのことで、対応する万能竿を探していたところネライXにたどり着いた次第です。
購入した番手はMH-210。個人的な用途としては、東京湾走水沖を中心としたビシアジ、コマセマダイ、関東各地の泳がせ(ヒラメ、ハタ類、ワラサ等)系の釣りです。
実売価格で1万円台中盤ということで、ダイワの船竿の中では安い部類に入ります。が、実際に手に取って振ってみた感じ、120号錘を吊るしてみた感じ、悪くないです。昔と比べて、ロッド設計や素材の進歩を感じますね。

注意点としては、ネライXのリールシートには「トリガー」が付いていません。キャストするような釣りには使用されないと思うので問題は無いかと思いますが、不安でしたら尻手ロープ等を利用して、タックルが海中にサヨナラしないようにすると良いでしょう。
※トリガーについては最初は違和感を感じるかと思いますが、慣れます。
相模湾のヒラメ&ハタ泳がせ釣り
デビュー戦は相模湾のヒラメ&ハタ類の泳がせ釣りに。40〜70号の錘を使用し、活イワシを餌にして狙う釣りです。
水深40メートルの海底に落としたイワシの動きが、しっかりと伝わってきます。手感度、目感度共に悪くないです。錘は40号と軽めですが、特に問題なく操作できましたし、ハタを釣ることはできました。
ただ、水深70メートルまで落とすとイワシの動きの感じはかなり怪しくなってきます。錘は70号。魚のアタリはしっかりと感じられましたが、メタルトップ等搭載した高級ロッドとの違いはこのあたりに出ますね。

東京湾走水沖のビシアジ
泣く子も黙る走水のビシアジ。重たく抵抗のあるビシ(錘と一体になったコマセカゴ)を振る、ヘビーな釣りです。

上の画像はやや軽めの120号ビシを背負った状態。まだまだ余裕はありますし、アジやマダイのアタリもしっかりと出ます。なおヒメやアナハゼ等の小型ゲストのアタリは感じません。これは高級ロッドでも厳しいかと。
この重量級ビシを背負ってのシャクリですが、無難にこなせます。小さいシャクリ幅でもしっかりと振り抜けましたので、一日を通して楽に釣りができます。
※これがダルい竿だと、小さなシャクリでは竿が力を吸収して海中のビシが動いていない事があります。
他にどんな釣りに使えるか?
2種類の釣りに使用してみて、大体の感触はつかめました。関東周辺で言いますと、おそらく以下のような釣りには問題なく使用できると思われます。
- 天秤タチウオ
- ヤリイカ&スルメイカ
- 中深場五目(オニカサゴ、アカムツ等)
- イサキ
- 泳がせ釣り(東京湾&相模湾のブリ、真鯛等)
おそらくシマアジや外洋の中型クラスまでの青物、コマセカツオもこなせるとは思いますが、10キロ超クラスを視野に入れるのであればワンランク強い番手(H)が良いかと思います。
中〜重めの仕掛けを使う釣りを広くカバーできるので、船釣りで多魚種を狙うなら一本持っておくと便利な竿ですね。
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