マグロキャスティング用最強PEライン SMP(バリバス)

マグロキャスティング用最強PEライン SMP(バリバス)

マグロ狙いのトップアングラー達から大いに信頼されているバリバスのPEライン、SMPのインプレです。「コーティング云々」「強度が200%アップ」といった謳い文句はとりあえず置いておいて、私が実際に使い込んでの印象をお伝えします。

4シーズン使った印象

私がSMPと出会ったのは、渋谷サンスイです。当時12キャタリナの5000番、リップルフィッシャーのアクイラ・ライトツナモデルを購入した際に店員さんからおススメされたのがきっかけでした。

5号300メートル巻きを購入し、12キャタリナ5000番に巻いたところ少々スプールからはみ出しました。糸巻き時にテンションを掛け切れなかったことも原因の一つかとは思いますが、SMP自体同じ号数で他のPEラインと比較すると気持ち太く感じます。

これは編み込み密度が高いからでしょうか?他のPEライン、特に最近相次いで発売されている安価なPEラインと比べると、原糸の撚りがしっかりと密にされていると感じます。

※大物狙いでは、必ずテンションを掛けてPEラインを巻きましょう。緩く巻いてしまうと、魚の強烈な引きでPEラインが食い込みラインブレイクにつながります。

綺麗な編み込みだと思います

また、特殊なコーティングがされているとのことですが、確かにキャスティング時のガイドからの抜けが良く感じます。程良いコシの強さとの相乗効果か、やや太めの号数でも元ガイドやブランクスを叩くような事は無くスムーズにラインが放出されます。

※なお本来の用途ではなく、ジギングで使用すると水切れが非常に悪く使い辛いラインです。

トラブルレス

これまでの釣行でライントラブルは一度も発生していません。編み込みが密で腰が強いため、エアノット等の変な絡まり方をしないのだと思います。

※腰の無い、折れ曲がり易いPEラインは絡み易いです。特に最近流行しつつある超安価なPEラインはその手が多いように思います。「きし麺」みたいに潰れて扁平になるPEラインは要注意です。大手メーカーでもその手のラインがラインナップにありますね。これを良いと言っているテスターは…信頼できませんね…。まったく使えないとは言いませんが、正直に、値段相応であることをユーザーに伝えてほしいです。

SMPは万が一エアノットが発生してしまっても、ほとんどの場合左右から引っ張るだけで解けると思います。

①こんな感じで硬めのエアノットを自作して左右から引っ張ります。
②引っ張るだけで解けました。がっちりと硬く結んでしまったので流石に少し痛みましたが。

もちろん、しっかりと硬いエアノットになってしまうと、解いた時のラインへのダメージは大きくなります。それでも、SMPは比較的ダメージが小さく抑えられます。安価なPEだとそもそも解けません。

耐久性が素晴らしい

キャスティングの際に、人差し指にPEラインを引っかけるか、リーダーを引っかけるかは人それぞれ好みがあると思います。私はリーダーをやや短めに設定し、PEラインを人差し指に引っかけてキャストしています。

通常、キャストを繰り返すと指を掛けているPEラインがダメージを負います。

これは他社のライン。PEラインが綻びているのが分かります。

SMPも当然ダメージを負いますが、他のPEラインと比べると圧倒的に頑丈です。場合によっては丸一日持ちこたえてくれます。これは大きなアドバンテージです。

なお、4シーズン10回以上の釣行で同じラインを使用していますが、ラインの強度が落ちた気配はありません。一度リバースして逆から巻き直しはしましたが、新品時と遜色ない強さを維持しています。驚異的な耐久性だと思います。

信頼を買う

非常に高価なラインですが、「信頼できるライン」という意味ではむしろコスパが良いと考えています。安いラインを数回の釣行で巻き替えるよりも、その倍の釣行をSMPでこなす方がよいと思います。本気でマグロ(ヒラマサ等も)を狙うアングラーにとって信頼できるタックルは何よりも重要です。不安があるとデカイ魚は獲れません。

最強PEラインの評価は伊達ではありません。SMPを超えるPEラインは今後開発されるのでしょうか?各メーカーの力に期待したいところです。