ジギングタックルで餌釣りは可能か?

ジギングタックルで餌釣りは可能か?

船からの釣りはジギングが多い私ですが、友人から誘われて餌釣りに行くこともあります。その際は手持ちのジギングロッドで対応することが多いのですが、ターゲットによっては専用竿を使用しないと厳しい結果になります。

本記事では、主にタチウオや青物に使用するジギングタックルを関東近郊で船からの餌釣りに使用した感想を記載していきます。

アマダイ釣りにはライトジギングロッド

アマダイ釣りは50~60号程度の錘を付けた天秤仕掛けとなります。錘を海底から浮かせてその先にオキアミ餌を漂わせるため、常に竿には錘負荷がかかった状態となります。

以下は錘60号、水深60メートルで鏡牙63B-2TGを使用した時の写真ですが、竿が大きく曲がり、竿先は完全に下を向いた状態となります。

この状態でもアタリはしっかりと手感度、目感度で感じることができます。魚がヒットした際にも竿全体で引きを吸収するためバレずらい印象です。この釣りに関しては鏡牙等のライトジギングロッドでも全く問題ないと思いました。

但し、レギュラーテーパー(胴調子)、ファーストテーパー(先調子)で性質が変わると思います。アマダイは引きを”いなす”必要があるのでレギュラーテーパーが適していると思いますが、一方でファーストテーパーの方がアクションを付けやすく、攻めの釣りができる可能性があります。

リールに関しては私以外全員電動リールを使用していましたが、手巻きリールでも十分に対応可能です。水深は深くても100メートル前後です。

※太刀魚の餌釣りや鯵(ライト)、イサキ等のターゲットも近い釣り方になりますので対応可能と思われます。

以下は友人の船専用竿の極鋭ゲーム82です。流石、ダイワ最高峰の船専用竿を使用すると戦闘力が上がります。

鏡牙と比べると手感度、目感度共に良くなります。82調子(やや先調子)ということもありますが、竿先に絶妙な張りがあり、錘をぶら下げて負荷の掛った状態でのアタリを竿先に出す能力が優れています。

船竿は特に目感度が重要になりますので、専用竿を使うメリットはこの辺りにあると思います。

カワハギは専用竿には敵わない

タチウオジギングロッドの中でも張りがありライトな鏡牙63B-1Sを、カワハギ釣りに一日使いました。カワハギ専用竿といえば特殊な超先調子ですが、鏡牙63B-1Sは比較的張りのある竿なので対応可能と考えてのチョイスです。

釣果的には何とか数枚のカワハギを釣ることができましたが、いわゆる「釣れちゃった」という釣りでした。上手な方の釣り方は、仕掛けを底に置く、底に這わす、宙で誘う、誘い下げ、誘い上げ、その他様々なテクニックを駆使します。鏡牙ではどうしても細かい操作が竿に吸収され、アタリも分りずらい状態に陥りました。

とりあえず釣りが成立すれば良いということであれば、ライトジギングロッドでも可能かとは思いますが、カワハギ釣りの奥行きを知りたい方は専用竿を購入することをお勧めします。

リールについては小型のベイトリールであれば使いまわせると思います。

深場の鯵釣りは体力勝負

水深100メートル以上の深場で「ビシ」と呼ばれる錘一体型の巻き餌カゴを使用する鯵釣りは、手巻きでは厳しい釣りになります。

これまでにオシアジガーEVを使用して2回ほどチャレンジしましたが、ビシの水中抵抗が非常に大きいことから仕掛けの回収が重労働でした。なんとか丸一日続けましたが、正直もうやりたくないです。

必然的に強い竿を使用するため、鯵のアタリもトップガイドがほんの少し震える程度の非常に小さいものになりました。友人の専用竿は強さがありつつも竿先にシッカリとアタリが出ていましたので、やはりジギングロッドでは厳しい釣りだと思われます。

とはいえ全く釣れないことは無いので、気力体力に自信があればチャレンジ可能ではあります。