16セルテートHDのインプレッション

16セルテートのHDモデルは頑丈コンセプトのセルテートの大型番手として、ソルティガBJと共に初のモノコックボディ機種として登場しました。19セルテートが発売された2019年現在ですが、16セルテートのHDモデルはカタログから落ちていないことから引き続き販売されるようですね。
本記事では16セルテートHDのインプレッションをお届けします。もちろん、カタログ表記上のインプレッションではなく、実釣を経てのリアルなインプレッションです。
大きく見えるが意外と収まりが良い
ショーケースで眺めている時や、化粧箱から出した時には「大きいな」と思いました。そのまま手で持った感じもやや大きく感じます。が、慣れてくればこんなものかな?とも思えます。

実際にロッドにセットするとそれほどサイズの違和感は無いです。以下は磯竿にセットした状態で釣り場で見るとそれほど大きくは感じません。(画像では遠近法のマジックもありますが…)

ただし、セルテートHDのリールフットはやや大きいため、磯竿の場合はスクリューシートタイプでがっちり固定できる竿が良いと思います。そうでないと大型尾長とのファイト中にガタつく可能性があります。
離島の磯釣りに重宝
実際の用途ですが、3500番のボディに4号クラスのナイロンラインを200メートル巻けることから離島での尾長メジナ釣りに重宝しています。太いナイロンラインを巻くことができるスピニングリールは意外と少ないのです。通常磯フカセ釣りで使用されるリールよりも少々重たいですが、慣れれば問題ありません。
※以前は磯釣りにはソルティガBJを使用していましたが、セルテートHDを手に入れたことで、ソルティガBJはジギング用途にシフトしました。
もちろんハイパーデジギアを搭載しているソルティガBJの方がパワーがあるのですが、磯ではリールの力でゴリゴリファイトするような事は少ないので最近はセルテートHDを使用しています。
それ以外の用途は?
セルテートHDはハンドルがパワータイプではないことから、本格的なジギングには向きません。やれないことは無いですが、やはりハンドルノブをしっかりと握ってのジギングは厳しいと思われます。
※ハンドルをパワーハンドルに換装すればジギングも可能と思われます。ただ、それでなら初めからソルティガBJを購入することをお勧めします。
セルテートHDの3500番はPE2号を300メートル巻くことができます。が、最近ではPE2号を使用した釣り自体がそれほど多くありません。私の知る限りではヒラスズキ、ショアジギング(ロックショア含む)といったところでしょうか。それらの釣りには恐らくマッチしますが、私自身それらの釣りを専門でやっていないためここでは深くは言及しません。
ソルティガBJとの比較
ソルティガBJと比較すると、セルテートHDはどうしてもパワー面で劣ります。決して非力というわけではありませんが、ファイト中に少し強引に「グリグリッ」とハンドルを回した時の感触や、重たい潮の中を回収するシーンで感じるソルティガBJのパワーは強力です。
とはいえ、実売価格で2万円以上の価格差がありますので当然と言えば当然なのかもしれません。どちらをお勧めするかと言われればソルティガBJですが、ネットであれば3万円台で購入できるセルテートHDのコスパは高いです。磯で使い込んでも不具合は一切出ていませんし、故障の話もほとんど聞きませんので、頑丈で長く使えるという点はメリットだと思います。利用シーンにマッチするのであれば、アリですね。
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