鵜渡根島の磯~カツオ根

鵜渡根島の磯~カツオ根

関東から日帰りで釣行可能な秘境、鵜渡根島。魚影の濃さは伊豆半島周りとは比べ物になりません。様々な魚種のレコードを本気で狙える、夢のある海域です。

そんな鵜渡根島本島の北西にポツンと独立して浮かぶ”カツオ根”を紹介します。

鵜渡根島の中でも最高峰の磯

カツオ根は鵜渡根本島やフズシ根といった大きな島から離れて独立しているため、どの方向からの潮流であっても潮裏にならず良い釣りができます。尾長グレはもちろん、石鯛、ヒラマサ、カンパチ、クエ等の磯大物を狙うことができる、鵜渡根島の中でも別格の超一級磯です。

※2019年はキハダも連発しています!磯から狙うキハダは激アツです!

またロックフィッシュの魚影が濃いため、フカセ釣りの合間に少しルアーを投げるとアカハタやカサゴ等のお土産もGETできます。

激流をどう攻略するか

水深がある海域からカツオ根周りに広がっている浅根にかけて潮が差すと、湧昇流が発生し強烈な潮流となります。

上の画像は比較的よく発生する、南西からの潮が利島の東方面へ流れる潮です。画像右上の小さな影は利島です。画像左上の鏡になっている箇所が本流で、サラシのように見える所は反転流です。

この潮の時はカツオ根の利島向かい(北端)、またはテラス(南端)から潮流を横切るように大遠投して、本流を流す釣りが可能です。思い切り遠投しないと、反転流に捕まり仕掛けが流れません。

この海域に詳しい方によると500メートルほど流した所に巨大尾長グレが湧くポイントがあるとのことで、挑戦する場合は相応のシステムが必要になります。PEラインは必須でしょう。もちろんボイルオキアミを大量に撒く必要があります。

磯際の重要性

素晴らしい本流に目を奪われがちですが、磯際にて巨大尾長グレの実績も高いためそちらも抜かりなく攻めるべきです。磯のほぼ全周が切り立った崖となっており、磯際のエグレ、割れ目に魚が付いています。

伊豆半島と比べて魚はスレていない鵜渡根ですが、それでもロクマルクラスの尾長グレは磯から30センチ仕掛けが離れると食わないと言われております。

フズシ根側の沈み根

カツオ根のテラス(南端)の足元は切り立った崖ですが、その先に大きな根が沈んでいます。潮が早い時は攻めることができませんが、潮が少し緩むとその根周りに尾長グレが乱舞することがあります。ロクマルクラスも目視できるため侮れないポイントです。

渡船について

現在は伊豆下田フィッシングが渡船を行っております。鵜渡根島は夢の一級磯ですが、過去に何度も事故が発生している危険な海域でもあります。

2019年11月追記:伊豆下田フィッシングの渡船船長がお辞めになったそうです。残念ながら、今後鵜渡根への渡船が再開出来るかは不明です。

磯付けから荷物の受け渡し、船長と呼吸を合わせての渡礁、撤収等ハイレベルな技術が必要です。特に突然の海況の変化による撤収など、数分の判断遅れが致命的な事故に繋がります。渡船初心者は必ず経験者と釣行し、経験者も絶対に油断せず慎重な行動を取りましょう。

この本を読むとテンションがあがります