石廊崎釣行~陸の丸島(オカマル)

石廊崎釣行~陸の丸島(オカマル)

石廊崎というと、古くから開拓され尽くしたイメージがあります。おおよそ釣りのできる磯は詳細なポイントマップが作成され、「アソコとアソコに沈み根がある」「この潮の時はこの釣り座からアソコを狙う」という具合に”定石”が決まっています。

2018年12月、それを承知の上であえて定石を外し、離島仕様の太仕掛けで挑戦してきました。

渡船は宮島丸を利用

同行者の希望で、渡船は宮島丸を利用しました。物腰柔らかくおおよそ伊豆の渡船屋とは思えないほど温厚な船長さんです。通い詰める磯師が多いのも頷けます。

今回は3名での釣行のため、比較的広く、足場の良い陸の丸島(オカマル)への渡礁となりました。朝から雨が降りしきる中タックルを準備します。

ハリス6号で仕掛けを組む

ここ石廊崎のフカセ釣りでは、一般的には1.5~2号前後のハリスを使用します。12月ということで仕掛けをグレ(クチブト)の付いている根まで入れていく釣りがメインになります。

常識的に考えると6号のハリスで釣れる可能性は低いのですが、私は思うところがあり、あえて太仕掛けを組みました。

針先はあえて出しています

ここ最近離島に通い、不思議と太ハリスのほうが釣果に恵まれることが多かったため、半島周りでも試してみたかったのです。

まずは潮の釣りから開始

2018年は12月中旬になっても水温が下がらず、もしかすると尾長が釣れるかも…という期待を込めてまずは潮の釣りを中心に狙ってみました。

釣り座は陸向きの先端付近、大瀬港方面に構えました。上り潮が釣り座に斜めに当てており、サラシを経由して、磯の先端をかすめて西に流れていきます。いかにも尾長の出そうな潮目、よれを形成しています。

早速サラシの中にコマセを打ち、サラシの先端付近に形成されている良い感じの潮目を狙います。しばらく続けているとイサキが釣れ、次に強烈な引きで竿ごとひったくるアタリがでました。

明らかにグレではなさそうですが、太仕掛けの敵ではありません。難なく磯際に寄せ、抜き上げたのは1.5キロのスマでした。

針が変な所に掛っているのは、仕掛けが馴染む前に食ってきたため?

まじめにクチブトを狙ってみる

スマが大暴れして魚が散ったのか、アタリが無くなったため仕掛けを深く入れていくクチブト狙いの釣りにシフトしました。

東からの風が強く吹き込んで来るようになったため、釣り座も港向きに変更してじっくりと狙います。11時頃に満潮を迎え、潮変わりがあるかと思いましたが、午後からも緩い上り潮は変わりません。

そんな中、竿2本分ほど仕掛けを入れていくとイサキが連発しました。

イサキは20~30センチ

イサキが釣れる時はグレも近くにいることが多いので、同じポイントを集中して狙います。強風の中仕掛けを深く入れていき、竿2本以上のタナでアタリを取ります。ひたすらイサキだけが釣れ続きました。

その後も手を変え品を変え狙いますがなかなかグレは当たりません。同行者2名もイサキのみ、このまま磯上がりかと思われたタイミングで同行者に30センチ程のグレが来ました。

反省会

今回の釣行では私にはグレは釣れませんでした。しかし、標準的な仕掛けで狙っていた同行者も厳しい状況であったことから、検証はまだまだ必要だと思います。

ポジティブな面としては、ZEEK尾長グレⅡの針を使用したことで、一度も針を飲まれることがありませんでした。スマ、ソウダガツオ、イサキ、その他ゲストを15匹ほど釣りましたが、全て口周りに針掛りしています。

標準タックルの同行者はかなりの確率で針を呑まれていたことから、入れ食い時の手返しの速さでは優位性がありそうです。

伊豆からの帰りに超おススメ

そんな熱い釣り談義を、沼津にある磯師御用達のラーメン屋「田ぶし」で開催し帰路につきました。