2019年6月葉山沖マルイカ~たいぞう丸(後編)

絶好調のハズの葉山沖。しかし当日は期待の浅場では反応得られず、やや深場の40メートルラインでポツリポツリと拾う釣り。残り時間も少なくなってきて焦る釣り人と、それ以上に焦る船長。巻き返しを狙って再度浅場に戻ります。
葉山沖の浅場に戻る
ディープの状況も芳しくなく、さらに時間の経過とともに反応が薄くなります。船長は「浅場に戻ります」とのことで錘を30号にチェンジしました。

葉山沖に戻ってくると、そこは手漕ぎボートが沢山浮かんでいるエリアでした。本当に申し訳ない気持ちになりますが、船はボートの隙間を縫うように進行します。

そして彼らに交じって第2ラウンド開始です。水深15メートルの超浅場。仕掛けを投入すると直ぐに怪しいアタリがあります。私も釣友も合わせを入れまくりますが、中々掛からずヒートアップしてゆきます。
マイクロマルイカとの攻防
この時期の醍醐味でもあるマイクロマルイカとの攻防です。微かなアタリは出ますが、これがまた掛かりません。それでも船中ポツリポツリとマイクロマルイカが上がりだしました。焦らされますが、ここでリズムを崩すと立ち直れないのがマルイカ釣り。落ち着いてパターンを探します。

現状分析として、マルイカのサイズが小さいこと、また連日攻められていることから非常にプレッシャーの高い状況と推察しました。そんな時はマルイカがスッテを抱く時間は非常に短く、通常はアタリが出てから合わせても掛かりません。スッテを抱く時間を延ばすか、タイミングを計って空合わせで掛けていく必要があります。今回は前者を選択しました。
スッテを抱く時間を伸ばす方法にブランコ仕掛けにするという選択肢もありますが、直結でもいわゆる「ゼロテン」にすることでスッテからテンションが抜けてマルイカの違和感を減らすことが出来ます。当日はゼロテンから更にテンションを緩めて、スッテをスローにフォールさせるイメージでアタリを取りました。
シンカ―が着底したら、叩きは入れずにそのまま穂先をゆっくりと下げていきます。次に一度「チョン」と仕掛けを張り、再度穂先をゆっくりと下げていきます。これをワンセットとしてアタリが無い場合は空合わせや巻き落としをします。
※余り長時間錘を底に置いてしまうと隣の釣り人とオマツリするため、おおよそ3秒前後で空合わせを行い錘を持ち上げます。
この方法が功を奏しました。テンションを抜いたフォール中に、穂先を震わせるアタリを取れるようになりました。良いペースでマイクロマルイカを追加できました。

なお釣友はここで沼にハマり、一匹も追加することができませんでした。マルイカ釣りは恐ろしいですね。
良い時間は長くは続かない
良い時間も長くは続かず、再度反応を探してクルージングとなります。ポツリポツリと反応を捉えますが、マルイカは上がらず帰港の時間となりました。

渋い状況でしたが、その中でも工夫次第でそれなりに拾うことができたので満足です。離島の磯も良いけど、マグロも良いけど、近場のマルイカも面白いですね。
マルイカの直結仕掛けは自作する方が簡単で楽しいですよ
当日活躍したスッテ