2019年6月葉山沖マルイカ~たいぞう丸(前編)

2019年6月葉山沖マルイカ~たいぞう丸(前編)

離島の尾長グレやマグロ釣り等の荒々しい釣りが好きな私ですが、超繊細なマルイカ釣りもたまらなく好きです。極細の穂先が「震える」ならまだいい方で、全くアタリに気づかない事も多く、気づいても一瞬でスッテを離してしまうマイクロマルイカとの攻防は私を熱く燃えさせます。

ここ数年の相模湾ではマルイカが深場に居る冬の時期から狙う船も多くなりましたが、やはり5月~7月の浅場で狙うのが一番楽しいですね。今回はシーズン真っただ中の葉山沖で、水深15~25メートルのマルイカ釣りを堪能しました。

たいぞう丸に乗船

今回は葉山の人気船であるたいぞう丸に乗船です。昨年初めて乗船しましたが、非常に人当たりの良い船長&中乗りさんで一発でファンになった船宿です。

A.M.4時頃に葉山港に着くと、まだ港のゲートが開いていませんでしたのでゲート前の道に停車します。ゲートが開く前に、たいぞう丸受付の前に張り出されている席取表に名前を記入して釣り座を確保しました。

しばらくするとゲートが開き、係員の誘導に従って港に車を駐車します。受付まで時間があるのでしばし仮眠を取りました。

6月とはいえ港の朝は薄着では寒いです

6時頃に起床して受付を済まします。寝ている間に、港内は満車になっておりました。各船盛況なようです。

駐車は係員が誘導してくれます

※なお、たいぞう丸はホームページの「サービス券」ページを印刷して必要事項を記入して持参すると500円程の割引が受けられます。朝の受付時間短縮にもなりますので、積極的に利用しましょう。

受付後、速やかに乗船して釣り座の準備です。マルイカは釣り座のセッティングが釣果を大きく左右すると言っても過言ではありませんので、入念にチェックします。

マルイカの取り込みに竿受けは必須

私の場合は右手に竿受け、左手に投入機、正面上にイカ角マット、その下にバケツを配置します。出船までにしっかりとセッティングを決めました。

※たいぞう丸では投入機、ブラシ、バケツ、ザルといった備品は船に常備されておりますので安心です。

出船、しかし、、、

人数が揃ったためか、定刻よりやや早く出船となりました。港を出ると意外に風が強いようです。港を出てすぐのスポットを軽くチェックした後、たいぞう丸は南に進路を取ります。5分程南下すると大きな鳥山が見えてきました。

見ずらいですが鳥山です

見ている間にどんどん鳥が増えてきて、最終的に物凄く濃い鳥山が形成されました。しかも海面では時折水柱が上がっており、1週間前に見たカツオナブラに酷似しています。ルアー船では最高の状況ですが、この様子だとマルイカは厳しいかもしれません?

なかなかマルイカの群れが見つからないのか、少々長めの探索を経て第1投目となりました。水深15メートル。しかし反応は消えてしまいます。その後も転々としますが群れが小さいのか中々船中マルイカが釣れません。船長は船を沖に向けました。錘を30号から50号に変えます。

深場を探索

やや沖に船を出し、海上イケスの近くで仕切り直しです。他にもマルイカ狙いの船が数杯集まっていて、ポツポツ取りこまれているので先ほどよりは期待が持てます。

水深45メートルで一斉に仕掛けを投入すると、早速船中マルイカが釣れてきます。中々連発はしませんが、釣れないよりは良い。私と釣友にもポツリポツリとマルイカが乗りました。着乗りは殆ど無く、反応が消えるまでの僅かな時間に叩きで誘って何とか何とか追加していきます。

中型サイズが揃いました

水深がやや深いこともあり、アタリは非常に小さくほとんど竿先に出ません。アタリは毎回あるようですがアワセがどうしても遅れます。そこで頻繁に空合わせを行い、乗らない場合は直ぐにフリーフォールというスタイルで攻めていきます。

渋いながらも熱くなれる良い時間でしたが長くは続かず、途中からはムギイカが多くなってきます。(ムギイカはアタリも抵抗も大きい。)そして干潮時刻の9:30頃にはムギイカもほとんど釣れなくなり、長い修行の時間が始まりました。

後篇に続く

マルイカの直結仕掛けは自作する方が簡単で楽しいですよ
当日活躍したスッテ

誰よりも着乗りを取りたい方はタングステン必須