神津島釣行~恩馳(オンバセ)大根

神津島釣行~恩馳(オンバセ)大根

1年以上前の釣行記になりますが、神津島の恩馳大根にて良い釣りをしました。大根は収容人数も多く、恩馳の他の根に比べると渡礁率が良いこともあり場荒れ気味のイメージがあります。しかし、春先には超大型尾長グレの実績が多く、また良い潮が入ると良型が連発する魅力のある根です。

神津島へ

子供が生まれてから釣行回数が減ってしまった友人を釣れ出して、下田港から海央丸に乗り込みました。凪の海を走り、2時間かからずに神津島に到着です。

港で一旦荷物を船上にまとめてから再出港します。定時になると、神津の渡船名物の「よ~いドン!」で各船恩馳を目指して全力疾走。胸が高鳴る瞬間です。

恩馳の磯付けは早いもの順ですが、磯上では他のグループと争うことが無いので気分が楽です。同じ神津島でも祇苗は磯割が決められているため、乗りたい磯がある場合は事前に船長に確認した方が良いです。

恩馳大根の先端に渡礁

数名の釣り人を渡礁させてから私たちの順番が来ました。船長の「大根行きますか?」にOKサインを出して、大根先端に渡礁させてもらいます。

仕掛けを急いで作り、大根先端にあるシモリ付近に仕掛けを入れるとタカベの猛襲を受けます。ボイルオキアミを使用しているので、気にせず仕掛けを馴染ませていくと直ぐにウキがひったくられました。中々の手ごたえで浮上したのは残念ながら50センチオーバーのイスズミ。釣友がタモで救ってくれました。

Zeek尾長Ⅱの7号針が良い所に掛っています。6号ハリスとのバランスの良さが光ります。

その後は潮が緩くなり、アタリが減ってきました。時おり発生する小規模な潮目を丁寧に攻めて、35センチ程の尾長をなんとか追加していく釣り。厳しいです。

なお、35センチ程のグレですが6号ハリスでも難なく食ってきます。この魚も良いところに針掛りしています。

完全に沈黙する

なんとかポツポツ釣り続けましたが、完全に潮が止まると流石に厳しい状況になりました。向かいの長根(ながんね)も全く釣れていません。(後から長根の釣り人に聞くと、ほぼ坊主に近い状況だったようです。)

海央丸船長が見廻りにきて「磯替えしますか?」と聞いてくれますが、断りました。午後からの潮変わりで、大根に良い潮が入ることを予想していたためです。船長も「その方が良いと思いますよ」とのこと。

釣友がカップラーメンを作ってくれたので、少し早目の昼食を摂りながら潮を待ちます。磯で食うラーメンは最高ですね。

潮が来た

沈黙の時間は2時間ほど続いたでしょうか。磯の高場から観察していると、神津島本島側から徐々に潮が入ってくるのが見えました。潮目には茶色いイサキが確認できます。

ウキを遠投タイプに変え、潮目が射程距離に入ってから釣り開始です。コマセも届かない距離で、イサキが連発しました。さらに磯際まで潮が入ってくると、45センチ以上の尾長グレ、シマアジが連発します。

良い潮が入る時間は限られているため、記念撮影よりも釣りを優先します。魚はシマアジ以外は全て抜き上げ、タイドプールに放り込みます。まさに入れ食い状態で、餌取りもおらず、40センチ以下のグレも居ません。仕掛けが馴染んだらすぐにウキがひったくられる状況が1時間ほど続きました。

磯上がりの時間

私は大漁でも全ての魚を持って帰るような事はしないのですが、釣友が欲しい(実家、友人に配る)とのことでしたのでクーラーに入るだけキープしました。

磯替えをせずに潮を待ったのが正解でした。もちろん潮が来なければ撃沈でしたが、今回は運よく成果を出すことができ、大満足の釣行となりました。

磯で食べるラーメンは最高!