石廊崎釣行~大根小島(おおねこじま)

石廊崎釣行~大根小島(おおねこじま)

この冬連続で石廊崎に釣行していますが、なかなか結果を出せていない私です。陸丸、小赤島と一級磯に渡礁させてもらったにもかかわらずショボい釣果。同行者も微妙な釣果なので、単に渋い日に当たっているだけかもしれませんが「石廊崎は釣れない」そんな苦手意識を持ちつつありました。

しかし、今回渡礁させてもらったのは石廊崎の沖磯の中でも特級磯と呼んでも過言ではない大根小島。伊豆半島全域の中でも指折りの名礁で良い釣りをすることができました。

大根島との水道で幸先良く1匹目

2月上旬、渡船は今回も宮島丸。薄暗い中出船して上磯(石廊崎灯台より西)に舳先を向けます。この時期としては珍しく風向きはナライ(北東風)のため、海はベタ凪。一番最初に大根小島の前で私たちの名前が呼ばれます。思わず「ヨッシャ」と口に出てしまいました。

名礁大根小島です

はやる気持ちを抑えて丁寧に仕掛けを準備し、まずは大根島との間の水道を狙います。釣り座の左右に払いだすサラシがあり、潮はその先で左方向にゆっくりと流れています。

釣り座右手のサラシ

同行者から「根が荒いから沈めすぎない方が良い」とアドバイスを貰ったので、B浮力のウキで棚は固定とし、竿1本~1.5本を狙います。

斜め前方から風に吹かれますが、サラシに仕掛けを乗せると上手く馴染み釣りやすい状況。数投目、右手のサラシから流した仕掛けが左方向に流れる潮に乗り、左手のサラシが作りだすヨレに入った瞬間アタリました。

小型ですが幸先よいスタート

簡単に釣れると思っていなかったため、動揺してリリース時にグレカッターを貰いました。

スパッと切れて血が止まらないんですよね

表向きに釣り座を移動

これまでの石廊崎の苦戦が嘘のように簡単に釣れてしまいました。気持ちに余裕が出来て爆釣の予感がしましたが、アタリが途絶えます。。。

そんな中、後ろを振り返ると表向きの釣り座で釣友が竿を曲げていました。

トーナメントでバッチリ決めた釣友

ダイワのトーナメントリアフォースを綺麗に曲げて連発。しかも35センチ程の良いサイズも混ざっているようです。堪らず私も表向き(西向き)に釣り座を移動しました。

なぜ釣れない?

釣友の釣り座からグレを強奪すべく、コマセを多めに撒きます。仕掛けは先ほどと同じくB浮力のウキで棚固定です。簡単に釣れるだろうと仕掛けを打ち返すものの、なぜか釣れません?

その間は釣友の爆釣劇。隣で私は迷宮に入ります。しばらくして注文していたお弁当の配達が来たため、食事を取りつつ釣りを組み立て直します。

明日葉の天麩羅が旨い!

釣れない理由として思い当たることはあるのです。ここ数年の離島仕様の太字掛けで攻めていることです。何しろハリス6号、針はZeek尾長グレ7号という意地張りまくりのシステム。

訳あって太仕掛けを使用しておりましたが、数年ぶりにハリスを3号まで落とすことにしました。針も少し小さめに。お弁当を食べ終わってから仕掛けを張り直しました。

西風で活性上がる

釣りを再開してしばらくすると西風が吹きはじめました。このエリアは西風に弱いので、早上がりの可能性もあります。焦る気持ちを抑えて仕掛けを打ち返すと、15メートル程沖を流れていたウキが彗星のように引き込まれました。

強引に浮かせて抜き上げたのは35センチ程の尾長グレです。

まさか2月に尾長が出るとは

西風が活性を上げたのか、足元の磯際でも魚が乱舞しています。磯際狙いに切り替え、アイゴを連続で釣った後強烈なアタリがきました。

竿を叩く引きからグレではなさそうですが、良いサイズです。ドラグも併用して上手くいなすと50センチオーバーのイスズミが浮上しました。しかし「デカイ!」と思った瞬間、チモトからハリスが飛びました。

再び太仕掛けで

普段なら余裕で釣りあげられるイスズミをバラシたことが悔しくて、再び6号ハリスに戻します。依然活性は高く、磯際を狙うと35センチ程のクチブト、尾長が釣れます。

やっと釣れた寒グレ
尾長も混ざります

太仕掛けでも食う時は食いますね。しばし楽しい状況が続きましたが、ラスト1時間はアタリがなくなり磯上がりの時間となりました。

※釣友は終始竿を曲げ続け、2枚の40UPを含む大漁です。

季節的なモノ

磯際にはハバ海苔が沢山付いていて、一口食すと非常に美味でした。グレもしばらく餌には困りませんね。

ハバ海苔

また、これからの時期伊豆方面は河津桜の観光客で大変混雑します。宮島丸の船宿の河津桜は少し開花が早く、既に5分咲きといったところです。

大変綺麗な色です

2月の一番厳しい寒グレの時期を超えると、3月からは離島シーズンが始まります。今年あと何回行けるかは分かりませんが、巨大尾長メジナを狙って釣行したいと思います。