上州屋でメタニウムXT(銀メタ)を買った思い出

上州屋でメタニウムXT(銀メタ)を買った思い出

私と上州屋との出会いは中学生の時でした。それ以前から、自宅から少し遠くにある上州屋が発行している新聞の折り込みチラシが好きで、それこそ穴が開くほど何時間も眺めていました。

そんな私を見かねたのか、中学卒業のお祝いに母親がその上州屋に連れて行ってくれたのです。近所の小さな釣り具屋とは違い、広くて明るい店内に完全にお上りさん状態です。大量のバスルアーに興奮したのを覚えています。

そしていよいよ店員さんにショーケースを開けてもらい、その中でひときわ目を引くリールを手に取りました。

スコーピオン メタニウムXT

何を買うのか決めていたわけではないのですが、何か見えない力に導かれるようにメタニウムXTに引き寄せられました。リールを手に取り、クラッチを切って指で弾くといつまでも回る虹色のスプール。何度も何度も指で弾きました。そこに店員さんが一言。

「良いリールですよね。」

気持ちよく術中にハメられました。「このリールの良さが分かるとは中々やるじゃないか」と認められたような気がして、物凄く嬉しかったです。

結局そのメタニウムXTを母親に買ってもらい、帰宅後もずっと弄っていたのは言うまでもありません。

※当時はアンタレスの発売前でしたので、シマノ最高峰のベイトリールだったと思います。それでも現在のバス用リールの半額程度だったような気がします。

その後私も高校、大学と進学し、アルバイトをするようになって自分でタックルを購入できるようになった後も、ベイトに関してはシマノのリールばかりを購入していました。赤スコーピオン、2台目のメタニウムXT、初代アンタレス。どれも良いリールでした。

特にメタニウムXTは、毎日のように琵琶湖でヘビキャロを投げ続けても壊れることなく期待にこたえてくれました。

当時のリールは分解メンテも簡単でしたね

社会人になってからは、渋谷に勤務していたこともあり上州屋渋谷店に通っていました。特に強烈なシマノ派という訳でもなかったのですが、気が付けばシマノのアイテムが増えています。

ロッドやリールだけでなく、クーラーボックス、ウェア、バッグ類…。今思えば上州屋はシマノのアイテムを中心にラインナップしており、店員もシマノ推しの方が多かったような気がします。(資本関係あるのでしょうか?)私のように、上州屋に通っていて気が付けばシマノという釣り人は多いのではないでしょうか。

※現在では、通っていた上州屋渋谷店が閉店したことと、自宅近くにキャスティングがあることからそちらに頻繁に通うようになりました。そしてダイワのタックルが増えています。。。

そういえば上州屋は現時点ではネットショップに手を出していないですね。現代においてネットショップは無視できない販路だと思いますし、ユーザーの満足度を上げるためには必須だとは思いますが、、、どうなんでしょうね。

昔と違って様々なルートで釣り具を購入できる現代ですが、結局選ぶのはユーザーであり、いかにワクワクする買い物ができるか、また「良い買い物したな」と後から思えるか。特に高価な釣竿やリールをを買うという事は人生の中での一大イベントですから、リアル店でもネット店でも、最高の体験を提供してくれるお店にいつまでも残って欲しいですね。