バラした魚はデカかった @神津島の尾長グレ 

バラした魚はデカかった @神津島の尾長グレ 

バラした魚はなんとやら。釣りを趣味としている方であれば、大物をバラした経験があると思います。私にも沢山の思い出があります。(汗)

それは神津島の祇苗、平段2番での出来事でした。

フカセ釣りで尾長グレを狙っていたのですが、当日は潮が緩く、大量の餌取り達に手を焼いていました。緩い潮が止まりかけのタイミングで、釣り座を神津島向きにの少々足場の高いところに移し、何の気なしに磯際にコマセを撒くと大型のシマアジ、尾長グレが乱舞を始めたのです。

その時の仕掛けは、竿がダイワのプレッサドライ2号、ハリスが4号だったかと思います。仕掛けを入れること数回、ウキを一瞬で消しさるアタリと共に強烈な引きで竿がノサレかけました。私はバランスを崩して落下、幸運にも海中に半分浸かっている小さな根の上に着地して落水をまぬがれました。

そこからはとにかく竿を立て、ノサレないように耐えました。糸鳴りが聞こえ、視界が狭くなります。竿を握っている自身の手とリール、海中に突っ込んで出てこない穂先のみが瞼の裏に染みついています。

魚は何度も海底方向に突っ込みますが、「竿が折れてもいいから耐える!」という気持ちで耐えていると、徐々に魚が浮いてきます。うっすらとシルエットが見え、「獲った!」と思いました。。。

次の瞬間、竿が跳ね上がり、ウキが遥か彼方に飛んで行きました。

痛恨のバラシです。ウキが飛んでいったため高切れかと思いましたが、なぜか針は付いていました。ウキのあった場所には、金色のリングだけが残っています。。。恐らく、口切れでバラした時に、衝撃でウキが割れて飛んでいったのでしょう。こんな経験は後にも先にもこの時だけです。

冷静に考えると尾長グレではなくてシマアジの可能性もありますが、この経験が私に火を付け、今も離島に通わせています。