初めてのエギング格安タックルを考える

初めてのエギング格安タックルを考える

9月に入ると、いよいよエギングシーズン開始です。アオリイカが居るポイントに行けば、初めてでも簡単に釣ることができるのが秋エギングです。高級タックルでバシッと決めても良いのですが、誰でも気軽に始められるのがエギング含めルアーフィッシングの良いところ。本記事では可能な限り低い予算で、エギングが成立するタックルを考えます。

リール編

注意点として、海水対応のリールである必要があります。ダイワなら2500番~3000番程度、シマノは3000番のスピニングリールが理想ですが、この前後の番手でも何とかなります。0.8号のPEラインが100メートル以上巻ける番手を選択してください。(最悪、ラインはナイロンの8ld.とかでも何とかなります。)

私はダブルハンドルモデルが好きですが、シングルハンドルでも問題ありません。バスやシーバス等で利用しているリールがあれば、流用可能ですので無理に買う必要はありません。

ダイワもシマノも、エギング専用リールは最安モデルでも2万円前後します。(ダイワ:エメラルダス、シマノ:セフィアBB)予算が許すならこれらのリールでも良いかと思います。エギング専用とありますが、このサイズのリールは様々な釣りに流用できますので、長い目で見ればアリだとは思います。

ただ、もっと安いリールでもエギングは可能です。マグロ釣りのように耐久性が求められる釣りはともかく、秋エギングでは最高級リールによって釣果が劇的に変わることはありません。そこで、エギングに最低限耐えられそうなリールを求めて近所の釣り具屋さんで調査しました。

ダイワ レガリスLT3000S-C-DH

レガリスLTは2018年発売のLTモデルです。実売8,500円程度なのにハンドルやローターのガタつきも少なく、頑丈な印象を持ちました。

この価格帯のリールはオモチャ感のあるモノが多いですが、レガリスLTはハンドルを回した際の質感もしっかりとしていて、外観も数ランク上級機種に見えるほどです。

また、ATDという上位機種に装備されている高性能ドラグが搭載されています。ボディがしっかりしていることと、ATDの相乗効果によりシーバスやワラサ等の中型青物が掛っても、まず問題ないかと思います。

注意点として、防水機構のマグシールドが搭載されていないようですので、長く使う場合は上位機種である「マグシールド+アルミボディ」のエクセラーをチョイスしたいところです。下位機種のレブロスも良いのですが、レガリスのコスパが非常に良いので私はレガリスLTを推します。

シマノ ナスキー C3000DH

シマノに関してはバリュープライスのセドナやサハラも良さそうですが、海水での使用に少し不安があります。また、若干の「オモチャ感」があります。ナスキーは海水でも問題なく使用できますし、強さも十分にあります。

私はナイロンラインを巻いて磯フカセにも利用しています。少々良いサイズのグレを掛けても、耐久性には全く問題はありません。

搭載されている防水機構のコアプロテクトについては賛否ありますが、無いよりはマシといったところでしょうか。私は磯やゴロタで波しぶきを何度も受けていますが、少々シャリシャリする程度で動作自体には不具合は生じていません。

ロッド編

エギングロッドは様々な釣りに使いまわせます。また、8フィート前後のシーバスロッドがあれば流用可能です。エギング専用ロッドは魅力的ですが、本記事ではエギングの重要な操作である「投げる」「しゃくる」がストレスなくできて、かつ他の釣りにも応用が利くロッドを紹介します。

なお、5,000円以下位の価格帯になると、非常に折れやすい印象を受けます。5,000円以下で良いモノもあるのかもしれませんが、ガイドに糸を通すために穂先を軽く摘んだだけで折れた事もあります。せっかくタックルを揃えて釣り場までやってきて、朝一で竿が折れた時は涙が止まりませんでした。(その時は穂先が折れた状態で無理やりエギングしましたが。)

悲しい思いをしたくなければ、竿もリールも極力無名メーカーは避けた方が良いかと思います。

ダイワ ルアーニスト 83ML

シマノ ルアーマチック S86ML

メジャークラフト ソルパラ SPS-862E

ソルパラシリーズもこの価格帯では安心できる竿ですね。メジャークラフトは庶民の味方です。

ライン編

エギングにおいて、ラインは基本的に0.8号のPEラインを使用します。PEラインの先にはリーダーと呼ばれる1.5号~2.0号程度のナイロンもしくはフロロカーボンの先糸を結びます。この糸と糸の結び方に最初は戸惑うことが多いですが、海のルアーフィッシングでは必須のスキルとなりますので、覚えましょう。

PEラインに関しても高級ラインは必要ありません。4本撚りで十分です。ただし、一部のラインは非常に粗末な作りとなっていて、使い物にならない場合があります。以下に、私が使用して不具合を感じなかったラインを紹介します。私は迷った時は安心の「よつあみ(YGK)」を選択しています。

よつあみ(YGK) G-SOUL X4 UPGRAD

ラパラ(Rapala) ラピノヴァX マルチゲーム

以上、コスパの良いエギングタックルを紹介しました。専用タックルでなくても、エギングは十分成立します。

また、同じタックルでシーバスやライトショアジギング、船からのテンヤマダイ等他の釣りへの応用も可能ですので、1セット持っておくと重宝します。