[ダイワ]17ダイナスター250実釣インプレッション

[ダイワ]17ダイナスター250実釣インプレッション

ダイワの船釣り用両軸リール、ダイナスター250の実釣インプレです。

実売1万円前後ながら、頑丈なメタルフレームに強力な巻き上げ力を持ち、太糸をたっぷり巻くことができる、船釣りの広い範囲をカバーできる両軸リールです。

結論から言いますと、最後に述べる注意点はありますが、手巻きの頑丈な両軸リールを探している方にはオススメできる性能です。

関東近郊の船釣りで出番の多い両軸リール

関東近郊で船釣りというと、重たくて太い仕掛けで狙う釣り物が多いです。ビシアジを筆頭に、マダイ、ワラサ、ヒラメ、イカ類など。必然的に中型サイズ以上の電動リールがチョイスされるわけですが、お値段が張ります。また私のように「まだまだ電気の力には頼らん!手巻きでやるぜ!」な変態には手巻き両軸リールという選択肢があります。

巻き上げパワーは及第点

早速ですが走水のビシアジで実戦投入しました。東京湾でも最重量級の釣りである走水ビシアジで使えれば、関東近郊ではおおよそどんな釣りでも耐えられると思います。

ビシは120号、PEラインは3号で設定しました。(ビシ150号になると手巻きはかなりキツイです。)

投入後は特に問題なく仕掛けがフォールしていきます。メカニカルブレーキはゼロポジションに合わせるのがやや難しく、ほんの少し強めに掛けました。それでも実釣で気になるレベルではありません。

問題は負荷のかかる仕掛けの回収ですが、やはり走水の潮流とビシの抵抗で重いです。当日は40メートル程の浅場ポイントがメインになりましたが、それでもビシアジの手巻きは修行です。

それでもリール自体にはまだ余裕がありました。竿の角度や巻き上げスピードなど、慣れると楽になりますが初めての場合は結構キツいと思います。手巻きリールを選択した以上甘んじて受け入れましょう。

クラッチの繋ぎが気になる

落とす。巻く。基本的な挙動には問題はありませんが、気になるところがあるとするとクラッチをOFFからONにする時の繋ぎの感触です。

仕掛けを落としている最中など、テンションがかかる状態でハンドルを巻いてクラッチをONにすると「ガリガリ」とやや嫌な感触でギアが繋がります。おそらく何度もやるとギアの摩耗、最悪故障に発展するでしょう。

仕掛けをしっかりと海底まで落としてテンションが緩んだ状態でハンドルを巻き始めることをお勧めします。

※この挙動はフォール中のアタリを取るジギング等には最悪ですので、ルアーに使いたい場合は別のリールを選びましょう。

パーミングに難あり

ダイナスターには、リールをパーミングする際に重要な、レベルワインダー下の人差し指を添えるフレームがありません。

レベルワインダー下にフレームがない。

そのためパーミングした状態での重量物の巻き上げは、他の指に負荷が掛かりキツいです。

パーミングしなければ良い話ですが、ダイワのネライシリーズ等のリールシートに「トリガー」の無いロッドと合わせる場合は問題になります。トリガーが無いと、どうしてもパーミングしないとしっかりとロッドを固定出来ないので指への負荷が高くなります。

トリガーのない竿との相性は悪い

このパーミングの問題を除けば、この価格帯で手に入る手巻き両軸リールとしてはハイコストパフォーマンスな一台と言えるでしょう。