19セルテート 実釣インプレッション

19セルテート 実釣インプレッション

本日時点で2022年。今更ではありますが、19セルテートをインプレします。発売から3年を経過してなお色褪せることなく多くのアングラーに愛用される名機であり、私にとってなくてはならない汎用スピニングリールです。

今回も、カタログスペックは他の記事におまかせして、実釣インプレをメインにお伝えします。

簡単な紹介

セルテートは代々、ダイワの準フラッグシップモデルとしてイグジストに次ぐポジションを張っています。しかしその性能はイグジストの劣化版というわけではなく、「剛性」に振ったその設計により、人によってはイグジストよりも高い評価を得る特異なシリーズと言えます。

特に19年にフルモデルチェンジされた通称「19セルテート」は、プロアマ問わず多くのアングラーに支持されています。

私が購入したのは19セルテートLT3000-XHです。小型スピニングリールとして幅広い用途に使える番手を選択しました。替スプールとしてLT3000-CXHのスプールも購入し、複数の釣りに使い分けています。

実釣インプレ:剛性

まず複数の釣りに使用した総合的な感想です。私は前モデルである16セルテート(2500番)も所持しているのですが、比較にならないパワーを感じます。これには驚きです。

新旧セルテート

※LT化されたことによる番手の変動がありますが、新3000と旧2500はスプールサイズは同じなので実質同じ番手として考えます。

たとえば魚を掛けた状態で所謂「ゴリ巻き」が出来ます。16セルテートで40センチクラスのサバをゴリ巻くことは出来ませんが、19セルテートでは可能です。

磯では、沖のほうで掛けた魚をすぐに浮かせて、水面を引きずるように「ゴリ巻き」することができます。

ローターの材質はザイオンとのことですが、上手く設計されているのか、タワミ等の不安感も感じません。これはモノコックボディの恩恵もあると思います。もちろん、無理しすぎるとリールにダメージが溜まると思いますのでゴリ巻きは程々にしましょう。

なお、いくら強いと言ってもLT3000というあくまで小型汎用スピニングリールの範疇です。本格的なオフショアジギングや、ロックショアジギングはswモデルを使うのが無難と思います。(ダイワのプロモーションでは、セルテートでヒラマサ釣ってましたけどね)

実釣インプレ:耐久性

一年以上、磯フカセ釣り含めハードな釣りに使用していますが現時点で不具合は出ていません。驚くことにゴリ感、シャリ感も一切出ていません。

釣行後のメンテナンスは水洗いのみです。気密性が高いことが伺えます。これも、モノコックボディの恩恵があるのかなと思います。

実釣インプレ:ひとつテンヤ真鯛

ライトなタックルで狙うひとつテンヤに、セルテートの剛性が必要かと言われればやや過剰ですが、剛性はあって損はないです。また近年のひとつテンヤでは12号以上の重めの誘導テンヤをキャストして狙うことも多く、多少なりとも耐久性の高いリールを使う安心感は感じます。

ひとつテンヤ

ライトラインでのひとつテンヤで重要なのは、剛性よりもむしろドラグ性能です。私は0.6号のPEを使用しますが、19セルテートのドラグは真鯛特有の鋭い引きにもスムーズに追随してくれます。ドラグの効き始めが柔らかい、滑らかな感触なのでライトラインを使っていても安心できます。

なので、ロッドの角度を保ってさえいれば、ハンドルを回すだけで難なく魚が浮いてきます。

実釣インプレ:磯フカセ釣り(ナイロンライン)

磯フカセ釣りでは通常レバーブレーキリールを使用しますが、私はセルテートを使用しています。

磯でセルテート使う人はあまり居りません

ドラグを緩めに、魚に竿を伸されたときにだけドラグが出るようなセッティングで使用しています。この繊細で微妙なセッティングも、入門クラスのリールにはできない芸当です。

※フカセ竿の特性として、竿を立てている限りドラグは”ほぼ”効きません。

メジナを始めとする磯魚の瞬発力は竿で吸収し、竿の反発力で寄せた分だけリールで巻きます。想定外の引きに伸された場合でも、スムーズにドラグが滑りますので、ある程度は魚を怒らせることなく耐えることができます。

青物やスマカツオ等の走る魚が掛かったときには、レバーブレーキよりもドラグの方が獲りやすく、何度も助けられました。近年伊豆ではスマカツオが増えていますので、セルテートの剛性&ドラグ性能には助けられています。

まとめ

登場が2019年ということで、ダイワの高頻度なモデルチェンジサイクルを考えると、2023年春には新型になる可能性が高いセルテート。昨今の世界情勢を見るに、次のモデルチェンジでは恐らく大幅に値上げされるでしょう。(イグジストも相当高くなりましたね…)

19セルテートは性能と耐久性を考えるとコスパはかなり高いと言えます。この名作リールはリセールバリューも期待できますので、購入を検討している方はモデル末期の今が買いではないでしょうか。