2019年8月の神津島釣行~平段編

前回の続き
ショゴに包囲されたナダラを脱出します。同じくオネエモ3番から磯替えするルアーマンに状況をうかがうと、どうやらそちらも厳しいとのこと。海央丸は平段方面に向かいます。
平段2番に渡礁
まずはルアーマンを平段本場(1番)に渡礁させてから船長から「どこに乗りますか?明神下でも、平段の横っ腹でも、空いてますよ。」とアナウンス。

潮は神津島本島側から緩く差しており、明神下とエボシの間の水道はそれなりの流れになっています。明神下や平段2番で良いとされる潮とは逆ですから、あまり良くありません。(神津島本島に向けて流れる潮が本命。)
それでも平段2番の本場寄りに潮がぶつけて良さげな雰囲気がありましたので、平段2番をリクエストしました。

絶壁へのチャカ付けとなるため一人で渡礁するのはやや大変な磯です。磯と船を往復して荷物を運びました。渡礁後まずはポカリで体を落ち着かせて、釣りを再開します。
大型魚が乱舞
本場寄りの絶壁の下に浅い岩棚が有ります。ちょうど良い塩梅で潮が当てており、すぐ沖には潮目ができています。期待できます。
コマセを岩棚に入れると直ぐにどこからともなく大型の魚が集まり、乱舞しました。弩級のイスズミ、4~5キロ程のカンパチがコマセに狂って岩棚落ち込み付近を上下動しています。確実に食うパターンでした。
しかし仕掛けを入れるとまずはショゴ、イサキが食ってきます。イサキは地付きっぽい黒い魚体です。これら小型魚も非常に多く一筋縄ではいきません。

それでも根気よくカンパチの上がるタイミングを狙って仕掛けを投入すると、ついにヒットしました。
久しぶりの大立ち回り
ウキがマッハで消し込まれ、やや先手を取られます。乱舞するカンパチが見えていたため、16セルテートHDのドラグは普段より若干弱めに設定。魚が強く突っ込んだ際には竿をあえて伸された状態にし、ドラグを効かせてショックを吸収します。ATDの効果か、魚はそれほど走らずに止まってくれます。
やり取りを続けるうちに、魚が明神下方面へ走り出したので私も磯の上を大きく移動して付いていきます。足元は絶壁で水深40メートルほどまで落ち込んでいるため、ここまで来れば根ズレの可能性は下がります。ドラグを更に緩めました。
カンパチの口切れを想定してドラグを緩めましたが、魚はまだまだ元気。何度も海底に向けて突っ込みます。しかしATDが良い仕事をしてくれ、危なげなく魚の体力を奪っていきます。しかし海面に浮上した魚体は、イスズミでした。。。
波に乗せて磯の上にずり上げました。計測すると60センチは超えていそうです。

本命ではありませんが、夏のイスズミの引きは強烈。大いに楽しませてもらいました。この魚をリリースした後、カンパチの姿は消えてイスズミが更に増えてきました。
Zeek尾長Ⅱは最高の針である
ここからはイスズミ、イサキ、ショゴ、ダツがコマセに群がり面白いように釣れます。イスズミに関して言うと、Zeek尾長Ⅱがことごとく閂を捉えてくれました。


やはり最高の針ですね。最近生産していないのか、入手困難なので見つけたら即買いです。
神津はいいぞ
その後は磯上がりの時間までひたすら乱舞が続きました。私の釣ったイスズミを遥かに超えるサイズのイスズミも確認できました。恐らくナナマルです。釣ったら楽しそうです。神津には夢があります。
2時40分に磯上がり。一旦三浦港に寄港し、賀寿丸に乗り換えて下田に戻りました。神津の渡船同士は連携がしっかりとしているので、不自由なく楽しめるのも良いところですね。(客が少ない場合は下田神津間は乗り合いになることがあります。燃料の節約ですね。)

本命は釣れなくても神津は行くだけでも楽しいです。夢。冒険。大人になっても忘れてはいけませんね。
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