2019年7月の葉山沖マルイカ~たいぞう丸(時化)

2019年7月の葉山沖マルイカ~たいぞう丸(時化)

マルイカには釣り人を夢中にさせる「何か」があります。時化予報のため一旦はキャンセルした釣友とのマルイカですが、やはり行きたくなってしまい船宿に出船確認してしまいました。

雨風強く苦戦の予感

葉山あぶずり港に到着すると、予報通り強い北風と雨が降っています。雨粒は細かく、風に煽られて真横に吹き付けてきます。

雨風強く苦戦の予感

集合時間前に受付を済まし、セッティングを行います。当日は時化にもかかわらず、たいぞう丸は2艘出しの満員御礼でした。このバットコンディションの中、みなさん好きですね。

片舷8名ずつの満員

※他の船はお客様少なかったようです。たいぞう丸は人気ですね。

名島周辺の浅場からスタート

当日のタックルは極鋭マルイカRT(古い胴調子の竿)とスパルタンRTです。直結仕掛けで錘は30号。風に穂先が取られてアタリが取れないことが予想されましたので、空合わせをメインに組み立てる想定です。

準備していると、先に出船した船から釣れているという情報が入ります。お客様が揃ったため、定時前ですが出船です。

北風強く苦戦の予感

港を出てすぐ、船は名島の北で旋回してすぐに投入の合図。水深は15m程ですぐに着底、空合わせしましたが着乗りはありません。叩き、瞬間止め、空合わせ、フリーフォールを基本のパターンとして繰り返します。

ポツリポツリと乗ります

マルイカの反応を追いかけて船中ポツリポツリとマルイカが取り込まれます。私にもポツリと乗りますが、芳しくありません。そんな中私の左2人(ミヨシ1番、2番)の方達が怒涛の入れ乗り状態となりました。かなりの確率でのダブルも織り交ぜ、別次元の釣りを展開されています。

そして彼らが釣る度に、イカ墨が強風に煽られて私の顔に吹き付けられます。左半身は墨だらけです。

墨だらけですが私の釣ったイカのモノではありません

流れに乗りきれない状況で、船は名島の南側に移動しました。

ポイント移動後も難しい状況

名島の南側、海水浴場の前で再開です。ここでもポツリポツリです。私含め胴の間~船尾側のアングラーは芳しくありません。が、ミヨシの2人はここでも別次元の釣り。自作の専用ロッドでしっかりと叩き、ゼロテンキープしてアタリを取っています。

ただただ圧倒されました。ネオン系のスッテが良いと教えてもらったので、それっぽい蛍光グリーンのスッテを下から2番目に配置します。私にもアタリが増えてきました。

ゼロテンから逃げるな

マルイカ釣りの天敵は波と風ですが、当日の強風の中アタリを取るのは並大抵の集中力ではありません。しかしゼロテンから逃げ、アタリを取ることから逃げていてはマルイカの楽しさすらも半減します。既に終盤ですが、心を入れ替えてアタリを取る釣りにシフトしました。

強風で震える穂先をゼロテンのテンションで調節して抑え、揺れる船上で集中してアタリを探します。すると何とかアタリを取ることが出来て、マルイカがスッテを抱く時間がやや長いことにも助けられペースアップに成功しました。

良型が揃いました

最後は1時間程で10数杯追加することが出来、なんとか上々の結果となりました。終始釣りまくっていたミヨシの方は70杯以上とのことです。

今回は戦う前から気持ちで負けていたようなものでした。空合わせは重要ですが、それに逃げてはいけません。攻めの姿勢が重要です。やはりマルイカはメンタルのスポーツですね。

この竿が必要か…

滑らないブーツは必需品