3月下旬の石廊崎沖磯釣行~大根小島(後編)

3月下旬の石廊崎沖磯釣行~大根小島(後編)

前回の続き。

のっこみ終盤戦を狙って再び石廊崎は大根小島へ。釣り開始直後は順調に釣れたものの中盤以降はアタリの無い時間が続きます。それでも6号ハリスを使用した太仕掛けを意地で続けます。

全くアタリが無い

9時過ぎ頃のお弁当を食べた後も、厳しい時間が続きます。あまりにも厳しいのでロックフィッシュ狙いでジグヘッドを全方位にキャストしますが、こちらもノーヒット。アカハタかカサゴが居れば直ぐに食ってくるだろうと思っておりましたが、シーズンオフということもあり厳しい状況。

※表向きの各方面へのキャストでは意外と根がかりすることは無く、夏以降の沖磯ロックフィッシュ狙いでも有望なポイントだと感じました。特にカツオ島向き(南向き)は水深が急激に深くなっており、潮も当ることから様々な魚が回遊しそうです。

ロックフィッシュのアタリも無いのでメジナ仕掛けに戻します。G3のウキにハリスは6号、針はZeek尾長Ⅱの5号です。ロクマル尾長を狙うような太仕掛けですが、気にせず自分のスタイルを貫きます。

餌すら取られない状況が続きます。この釣りのエキスパートである釣友も完全に沈黙です。

神津島の記憶

12時を回り、磯上がりまで残り2時間。生命感の無い澄んだ冷たい潮。魚が移動したのか、居ても食わないのか。とにかく考えます。そして過去の経験から一つの案を思いつきました。

それはちょうど今回の釣行と同じような春先、神津島のソーダイに渡礁した時のこと。強烈な冷水塊により12度台まで水温が下がった非常に厳しい日でした。私は最初何をやっても釣れず半ば匙を投げていたのですが、釣友が奇天烈な方法で尾長グレを複数枚釣ったのです。

その方法とは、重い仕掛け(当然フカセ仕掛けではありますが)を海に放り込んで、竿をチャランボの竿掛けに掛け、ベールをフリーにして放置するというもの。当人はタックルから離れた日当たりのいい風裏で和んでいます。

当然ラインは吹けまくりますし、コマセとの同調といったフカセ釣りの基本も一切無視です。が、長時間放置しているリールから時折ラインが「パラリ、パラリ、パラリ」と出るのです。そのタイミングで竿を手に取り大きく合わせると、尾長グレが釣れていました。私も半信半疑で真似したところ、尾長グレこそ釣れませんでしたがイサキや石鯛を釣ることができたのです。

残り時間僅かでパターンを掴む

神津島での経験から、現在の状況を「居ても食わない」と仮定します。先ほどの仕掛けからウキを00に変え、直下にBのガン玉を打ちました。その仕掛けをやや沖の緩い潮目に入れて放置します。

ベールはフリーにして、ラインメンディングは行いません。サミングも最小限にしてとにかく仕掛けをフワリと海底まで届けます。5分程経過すると、ラインが出て行かなくなったため人差し指を軽くスプールに添えて待ちます。神津の時と同じように座って待つことにしました。

仕掛けの投入から15分程経過した時、DXRのソリッド穂先が「ククッ」というアタリを捉えました。糸フケが出ているため大きく巻き合わせをしましたが、これは数秒でバレてしまいました。

バレてしまったものの、数時間ぶりのアタリに気持ちは盛り上がります。再び同じパターンで10分以上放置すると、再度「ククッ」というアタリを捉えて今度はフッキング成功。一気に抜き上げたのはイサキでした。

ようやく釣れたイサキ

その次も同じパターンでイサキ。そしてその次に掛けた魚は明らかにイサキではない強い抵抗を魅せます。太仕掛けにモノをいわせて抜き上げたのは当日最大のメジナでした。

この一匹が、本当に嬉しかった。。。

その後は時間ギリギリまで粘るも追加なく終了。パターンを掴んで釣った最後のメジナは本当に嬉しかったです。これがあるから釣りは面白い。ますます磯の魅力に取り憑かれた石廊崎沖磯釣行でした。

石廊崎にピッタリの竿です

この針は最高傑作だと思います