2月の東京湾タチウオジギング @渡辺釣船店

2月の東京湾タチウオジギング @渡辺釣船店

東京湾のタチウオジギングは、基本的には2月いっぱいを目途に釣果が減少してシーズンオフに向かいます。2018年~2019年シーズンのタチウオは非常に好調でしたが、やはり2月後半ともなるとジギングでの釣果は厳しい日が続いています。

とはいえ全く釣れないわけではなく、釣船の釣果欄でも「0~10本」「0~15本」といったように釣る人は釣る、釣れない人は釣れないという実力差がハッキリと出る面白い時期でもあります。

そんな2月後半の東京湾で、今シーズン最後のタチウオジギングを楽しんできました。

タチウオジギング船は大人気

釣行前日に船宿に予約の電話を入れました。実は、最初に深川吉野家に電話したのですが満船とのことで断られてしまいました。次に渡辺釣船店に電話したところ「1名なら大丈夫ですよ」とのことで、こちらも満船に近い状況ながらなんとか予約を取ることが出来ました。

タチウオジギング人気です

私のいる右舷だけで11名乗船と中々の混雑具合です。

釣り座の選択

さて、当日は北~北東の風予報。満潮が7:40頃とのことで、ほぼ一日中下げ潮です。ポイントは観音崎沖とのことですので、風向きと潮向きが同じ方向、もしくは左舷側から潮を受ける形と予想します。

それを踏まえた上で釣り座を選択するのですが、かなり悩みました。ジグは船の後方に流れて行くでしょうから、太刀魚の反応を直撃するならミヨシ(舳先)側有利かとも思いました。しかし、私の前に並んでいた2グループがミヨシに向かったため、私は反射的に右舷艫(船の後方)に場所を確保しました。

結果的に、この判断が大きく釣果に影響しました。

出船前の準備

今回秘密兵器としてワームを持ち込みです。リアフックに装着することでフォール姿勢を尻上がりに調整することと、単純にバイトマーカーとしての役割を期待します。チューブの先端をハサミでカットして、フックのアイを舐めてワームに挿入すると上手く入ります。

凄く釣れそうでしょ?

スタートのジグは年末にドラゴンを獲ったメタルフリッカー160gの赤金ゼブラ。フックは今回初めて使用するカルティバのドラゴン太刀(太軸パワーモデル)をリアに。いつも使用しているジャッカルのアンチョビ太刀魚フックをフロントに装着しました。

※通常フロントフックは付けない私ですが、冬の時期はフォールでしか当たらないパターンが多いため装着します。

太軸パワーモデル ドラゴン太刀

入念に準備を行い、a.m.7:00に出船となりました。

観音崎沖で釣り開始

40分程の航海で観音崎沖に到着。早速太刀魚船団の中に合流して釣り開始の合図です。

最盛期と比べると船団の規模は小さくなりました

ワンピッチジャークの途中でジグがエビ(リアフックにリーダーが絡まる)状態になったため一旦回収して2投目。船長からの「サゴシ(サワラ)の様な反応が入ってきた」というアナウンスの直後、フォール中のジグに何かが触れました。

反射的に合わせてファイト開始しますが、何やら妙な引きです。大した引き込みも無く水面に上がってきたのはサゴシで、尻尾へのスレ掛りでした。そのまま抜き上げようとしたところバレてしまいましたが、悪くないスタートです。

しかし。このファイトで太軸パワーモデルを謳うカルティバのドラゴン太刀が伸びてしまいました。なんか納得がいきませんが、ペンチでフックを成型し直して釣りを再開します。

太軸でパワーモデルでドラゴン対応…

※針がシッカリと刺さっていない場合は伸びる場合はありますが、それほど強いファイトをした訳でもないのに伸びてしまったのは残念でした。この件は後日検証してみます。

釣れない悪循環に陥る

その後は真冬の東京湾らしく船中非常に厳しい状況。太刀魚の反応は60~70メートルの海底から5メートル程度。底べったりの反応です。ミヨシから胴の間にかけてのアングラーがポツリポツリと太刀魚を上げますが、なかなか連発はしません。

こんなん釣れるし…蟹が2匹付いていました。

そんな中、私にはアタリが一切なく修行の時間が続きます。釣り座がダメなのか、ジグがダメなのか、分かりません。時間は刻々と過ぎていき、気が付けば12時近くになってしまいました。

サゴシ狙い

状況が良くないのか、船長は12時頃に一旦船団を抜け出して探索に出かけます。観音崎から少し海保寄りに走ったところでサゴシの反応を見つけたので狙いました。

鏡牙LBDのレバーフォールでスパイVを落としこんでいくと、良い感じでアタリが出ました。フッキングすると青物特有の走りで、ドラグが止まりません。良型のサワラと思われましたが、しばらくのファイトの後バレてしまいました。

※鏡牙LBDのドラグはとてもスムーズでした。サワラの引きにATDドラグがシッカリと追従してくれます。

しかし次のヒットでは良型のアジを取りこみ成功しました。

ギガアジ釣れました

その後は再びバラシ連発です。

潮変わりでなんとかゲット

サゴシの反応も悪くなってきたので、13時頃から再度観音崎沖でタチウオ狙いです。既に潮がほとんど流れておらず、厳しい状況ですが釣る人は釣っています。

そこでふと思いついたことがありました。「今日の太刀魚はゼブラを嫌っている?」

ゼブラ(シマウマ)を止めてみる。

早速ジグをメタルフリッカー赤金ゼブラから、ブランカ赤金に変更して一投目。フォール中に「グン」ときました。嬉しい1匹目は指4本クラスです。

嬉しい1本目

釣りを再開して数分後、またもやフォール中に「フワッ」と同サイズが釣れました。更に次の流しでもフォール中にアタりましたが、掛りが浅かったのかバレてしまいました。

こんなにコンテナを積載して倒壊しないんですかね

完全にパターンを掴んだと思いましたが、ここから再び反応が無くなり、ラスト1時間はサゴシ狙いの探索となりました。

しばしの探索の後にサゴシの反応を見つけ、朝からバラシまくりの私も無事サゴシをゲットすることができました。が、ここで無情のタイムアップです。

最後にサゴシをゲット

今日の反省

結果だけを見ると私が釣ったタチウオは2本。竿頭で9本とのことですので完敗です。午前中に大外ししたのは恐らく釣り座の選択ミス。予想通りジグが船の後方に流れていく形で、ミヨシ側の方がやや有利だったものと思われます。

※タチウオが潮下から潮上に向かって移動しているような状況であれば、艫が良かった可能性もありますが。

ただ、閃きからジグをチェンジして連発できたのは一つの収穫でした。タチウオは気まぐれですね。この引き出しをなくさない様に、来シーズンも楽しんで行きたいと思います。


ブランカは東京湾でも駿河湾でも定番ですね
(150グラム以上のサイズはアイが太いので注意。大きめのスプリットリングを使用しましょう。)

アンチョビ太刀魚フックはおススメです